意思を持つ。

新たな事業の柱を作りたい。段違いの進化を遂げたい。変革をしたい。
そんなお題によく出会う。そんな時は常に意思を持つことを大事にしている。
故に、調査をあまりしないことを心がける。特に同じ業界の先進事例を探さない。
業界トップの会社がやっていることなどあまり参考にならないからだ。

事例を見れば王道の一手を進めている。故に、どうしてもまねしたくなる。
でも、後追い、かつ会社規模で劣っているなら、恐らく成長は限定的だろう。
だから調査をあまりしたくないのだ。それより、どんな価値を新たに生み出したいかを考える。
しっかりと顧客を見てみる。これまでやりたかったことで出来ていないことを考えてみる。

今ある道具、資産の新たな使い方を考えてみる。とにかく価値の広げ方を無数に出す。
その中で、大事にしたいお客さんに届けられる価値を選び出す。事業に仕立ててみる。
事業の仮説ができたら、その価値が本当に響くかどうか、他にやっているところがないかを調べる。
ここでやっと調査が始まるのだ。先進事例の調査とは内容が全く異なるのが分かると思う。

調べていると、同じ業界でやっている場合もある。その場合は別のものの検討に移る。
他の業界がやっている場合もある。その場合は活用できるエッセンスを抽出する。
どこでもやっていないものは、出来なかった理由が何かを考える。今ならできるかを考える。
もし、出来ないわけがない、でもどこにもないものであれば、それは世界初となる。

こんな妄想を続けていく、仲間にその妄想をぶつけてみる。進化させ妄想を事業仮説に仕立てる。
新たな価値を顧客視点で徹底的に検証する。その提供方法を他業界から見つけて応用する。
こうした作業は調査と違ってとても楽しい。仮説を作ってからの調査検証だ。
これが癖になると、妄想を生み出す速さや数が増えていく。毎日が楽しくなると思う。