絶対値と相対比較で物事を進める。

面白いか、面白くないか。誰とやるか、何をやるかを悩んだ時の評価軸だ。
これまで脈々と培ってきた技に、更なる改善。ここにはあまり魅力を感じない。
自分のやることではないと思ってしまう。単純に強い衝動は生まれない。
でも、今までより値段を上げる工夫や新価値創造なら別だ。俄然楽しくなってくる。

この「面白い」は絶対的な感覚だ。説明し難いが、直感による分類とも言っていい。
仲間が私の性格を見通しているのか、幸い「面白い」投げかけをしてきてくれる。
そのため、案件の種類は多岐に亘るが、誘われた多くの案件に魅せられていく。
実に面白いし、全てにおいてなんらかの貢献をして、日本を盛り上げたくなる。

沢山の案件を進める上で大事にしていることは、相対比較だ。案件同士を比較する。
比較内容は、売上や利益の大きさではない。自分が考え抜いているかどうかを比較する。
徹底して考えて、道を切り開くゴールを見つけた。このレベルに到達しているかを見る。
この案件では道半ば。これはゴールに近い。こんな感じで一つひとつ見つめていく。

すぐに、力を入れるべき案件が見える化される。ぐっと考えて一気に歩を進めてみる。
もちろん、突き進んでも雲行きの悪い案件もある。そんな案件は雲行きの悪さを消しに掛かる。
視点を変え、視野を広げ、頭の中で様々な可能性を試してみる。立体的な検証だ。
その検証自体を仲間に投げかけ、刺激にする。これが化学反応を起こして、一気に進むこともある。

ただ、考え抜いたとしても、案件ごとに潜在的な事業成果の大きさはもちろん異なる。
事業成果が極めて小さなものに、かかっきりになるわけにもいかない。その場合は時間を置くだ。
仲間の行動を待ったり、世の中の変化を見たり、頭の片隅に寄せておく。これが意外といい。
突然、大きなジャンプが出来ることがある。気に留めておくと、思わぬ進展が生まれるのだ。