鴨川をどり

1872年。今から150年前、鴨川をどりは創演されたという。歴史が古い。
芸妓さんや舞妓さんの華やかな演技や踊りを体験することができる。
京都にいるのだからと、前々から思っていたのが、幸運にも友人が誘ってくれた。
本日夕方、ついに観る機会を持つことができた。先斗町歌舞練場という場所も興味津々だ。

今年の演目は、「先斗町四季絵姿 (ぽんとちょうしきえすがた) 七景」だという。
四季なのに七景。どの季節が一つ少ないのか少し気になるが、季節の楽しみ方が学べそうだ。
残念なのは「お茶席」という行事がないこと。立礼式でのお茶の体験、興味を持ったのに残念だ。
コロナ禍だから仕方がない。令和元年が前回だったので、舞台があるだけでも嬉しい。

お茶席は、芸妓さんのお点前を楽しんだ後に、お茶菓子を頂き、お皿を持ち帰れるという。
来年の開催を期待したいと思う。必ず参加して体験談など発信してみたいと思う。
演目は二部構成で、舞踊劇と純舞踊だ。格式の違いだろうか。言葉からは全く違いが想像できない。
いずれにせよ、「をどり」を楽しみながら、いろいろなことを学んでみたいと思っている。

最近、こうした伝統芸能に触れるときに、大事にしていることがある。前後の楽しみ方だ。
公演前は、あまり情報を入れないようにしている。特に動画は見ない。妄想だけ膨らませる。
公演後は、どう余韻に浸るかを考えたい。150年の歴史の中で、どう楽しんできたのか真似てみたい。
幸いにも、今回は粋な友人と一緒だ。友人に身を任せながら、楽しみ方の一つを堪能したい。

今年の鴨川をどりは183回目。200年まであと17回。なるべく通ってみたいと思う。
1度観た時に感じること、回を重ねる毎に変わる感じ方。この辺りがとても楽しみだ。
そういえば、鴨川をどりの担い手の状況はどうだろうか。1999年には年2回が年1回になっている。
日本がこうした伝統芸能の文化を育む豊かさを持てるように、何ができるか考えてみたい。