対話と仲間の数

当たり前の話だが、新たな事業を生み出すにはかなりの苦労がいる。
既にある事業をベースにするのであれば、新しい部分だけを考えればよい。
幾つかの事業の組み合わせで新たな事業を作るなら、組み合わせの妙が肝だ。
一方で、似ている既存事業が見当たらない場合には何から何まで未知の世界になる。

未知の世界。とても響きがいい。できたらこのゼロイチを成し遂げてみたいと思う。
ではどう進めたら良いのだろうか。まずは世界観を描いてみることだ。
本当に実現したいことをしっかりと捉えることだ。いわゆるブラさない軸になるものだ。
誰にどんな価値をどのくらいの価格で届けるのか。それがどう良い社会づくりに貢献するのか。

ゼロイチでも、これまでの経験が全く使えないといった状況はないと考えている。
描いた世界観に向き合い、使える経験、世の中に既にあるものを徹底的に見つけ出してみる。
そして、見つけた使える経験、世の中に既にあるものを世界観から引き算していく。
すると、新しく創らないといけないものだけが残るというわけだ。このプロセスは大事だ。

使える経験、世の中に既にあるものは、その道のプロにコンタクトをしていく。
書籍や記事をしっかり読んである程度勘所を見極めた上で、世界観と共に相談しに行く。
新しく創らないといけないものは、難易度を自分なりに考えてみる。難しいものから着手する。
ただし、一人で考え続けるのではなく、悩みと共に、自分の現時点での答えを持って相談に行く。

こうした活動を沢山繰り返すことが必要だ。繰り返しを通して、世界観に共感する仲間を増やす。
その中で、世界観もより多様で魅力的なものに昇華していく。練られていく感じだ。
今の世の中、ゼロイチの世界を創り出すには、仲間の数がものを言うと思う。増えたら成功する。
新たな事業に向き合うと不安しかない。でも、対話の数と仲間の数で推進力を高めていけるはずた。