文楽ってなんだろう。

いまから300年以上前に生まれた芸能だ。近松門左衛門という作者が有名だ。
音楽とセリフを語る浄瑠璃という演芸と、人形劇が組み合わさってできている。
いわゆる2つのジャンルの融合だ。竹本義太夫という人が大阪に劇場を立てて始めた。
当時は大人気、その後人気に波はあったようだが、いまもなお楽しむことができる。

物語には世話物と時代物がある。実際に起こった事件やニュースを伝えるのが世話物。
今で言うサスペンスや恋愛ものが多かったらしい。身近に感じる出来事だ。
曽根崎心中が有名だ。一方、奈良時代から戦国時代にかけての物語は時代物だ。
合戦の中での感情が描かれる。義経千本桜という源氏と平氏の戦いはどこか懐かしい。

とはいっても、文楽を劇場で見たわけではない。すべては教科書か何かでの知識だ。
文楽という言葉より、曽根崎心中や近松門左衛門という言葉は耳に残っていた。
改めて調べてみると、かなり興味が湧いてきた。人形使いはどうやら3人いるらしい。
頭と体を操る人、左手を操る人、足を操る人だ。重さは10kgの人形を繊細に動かす。

舞台にも工夫を凝らしているようだ。人形を操る人の足は客席から見えないようになっている。
「手すり」という人形にとっての地面があり、被せる布により川や雪の背景を瞬時に作り出す。
演芸側の演者は2人だ。三味線と太夫。太夫は三味線に合わせて物語のストーリーやセリフを語る。
劇のスタートにはクルッと回転して2人が舞台に現れる仕組み、文楽回しと言うものもある。

演芸の2人にも動きが生まれ、観客が楽しめる。すごいカラクリがあったものだ。
まだまだ奥が深そうだ。少し調べを進めると、放送作家の藤本義一さんの名前が見つかった。
伝統芸能を世に広めるために活躍されていた方だ。10年前くらいに他界されたようだ。
この方の歌舞伎や文楽への想いはどんなものだったのだろうか。少し勉強してみる。