世界観ってなんだろう。

世界における人間などの存在をどのように捉えるかという考え方。これが世界観の定義だ。
世界における人間のあり方などを、統一的に解釈し、意義付けたものとされる。中々重い。
最近は別の意味合いの方が圧倒的に多い気がする。独創的な雰囲気やコンセプトだ。
ドラマや映画、音楽などで使われる。こちらは日々の生活を豊かにしてくれる感じだ。

世界観は、「らしさ」や「ウェイ」、「パーパス」などとも似ているかもしれない。
ブランディングとも似ている。どれも細部までこだわり、独自のこだわりを貫いている。
故に、商品を売る場合も、良い商品を作ることはもとより、売り方や使い方にもこだわる。
世界観を伝えるために、考えうる全ての接点に、独自性の要素を盛り込んでいく。

ある道具を売ろうとする。その際、この道具はこんなことができるだけでは足りない。
では、出来ることを沢山並べればよいのだろうか。そうすればかなりインパクトが生まれる。
でも、たくさんの便利な機能があれば世界観が生まれるのだろうか。まだまだ足りない。
使われている姿はどんな感じだろうか。使われている時以外は何をしているのだろうか。

使い手をワクワクさせたり、使い手をカッコよく見せたり、これも世界観だと思う。
しまってある道具の姿も美しいと、道具の大事さが引き立つ。愛着も湧く。
メンテナンスに気を使い、常に最高の状態を維持しようと惜しみなく努力し始める。
場合によっては、その道具はその場所の雰囲気をガラッと変える力を持つこともある。

こうした世界観を考える時に大事なのは、時間軸を見ることだ。世の中にはずっと存在している。
つまりは、いつ何時も気を抜けないのだ。別の言い方をすると、世界観を表現する機会は無限にある。
特に、道具の場合は、使う人と使っている時、その際に発揮される機能だけに着目しがちだ。
それでは勿体無い。1日、1週間、1年を意識して、世界観を伝え続けることに挑戦してみたい。