未来を覗く

SF映画やテレビは昔からとても好きだった。なんともワクワクしたし、実現したくなった。
宇宙を旅したり、ロボットを運転したり。車や船が飛んだり、光の剣があったり。
物理を学ぶと、それがとても難しいことだとわかったが、同時に不可能ではないとも感じた。
実際に何十年も前に見たSFの中で凄いと思ったもので、既に実現されたものもたくさんある。

未来を妄想することで、それを映画にすることで、沢山の人の心の中に灯が生まれるのだと思う。
最初はバラバラに動いている。少しずつどこかで集まって、できることを持ち寄って作っていく。
そうすることで、意外と早く現実のものにすることができるのだと思う。人の力は凄い。
身近なところで、もっと妄想や映像をきっかけにこうした活動を増やすことはできないだろうか。

何を成し遂げようとするにも、最終的なゴールを心の中に持とうと思っている。ありたい未来の姿だ。
足元にある障害を乗り越えることも大事だが、それを乗り越えた先で何を成し遂げたいかを考える。
多くの場合、障害は1つではない。簡単には乗り越えられない高さの障害も多い。
そんな時は、ついつい目の前の障害を越えることに集中してしまう。そこに達成感を置いてしまう。

ここで止まってしまうと、ありたい未来には届かない。目的のための手段が、目的に変わってしまう。
SFで感じたワクワク感。これが心の中に、灯っていないことが原因だと思う。強烈な印象が欲しい。
常に呼び覚まされる工夫がいる。目に入るようにありたい姿を貼る。身の回りに要素を散りばめる。
未来を覗き見る工夫もいる。こうしたものがあると、周りを巻き込むのにも役立つ。仲間が増える。

仲間が増えると、未来の姿が膨らむ。これも加えられる、こんなのはどうだ。会話が弾んでいく。
仲間の中では足りないことは、仲間の仲間が助けてくれるようになる。増殖が始まる。
社会でもいい。電車でも車でもいい。家電でもいい。サービスでもいい。未来の姿を覗いてみよう。
この障害を乗り越えなければではなく、これを乗り越えれば未来が待っているだ。楽しいと思う。