リモートでも仲良くなる

この1年、本当に名刺交換が激減した。起業したてだと言うのに以前の1/5ぐらいにはなったと思う。
リアルで会う会議ももちろん残ってはいるが、一度にお会いする人数は明らかに減った。
その一方で、会う人自体はそこまで減っていない気がする。途切れなく続くリモート会議のためだ。
ただ、お会いしても名刺を交換していないので、振り返るタイミングがなく、なかなか覚えられない。

最近はQRコードで名刺を交換するケースもある。でも何か味気ない。名刺を眺める時間もない。
以前は、アイスブレークに名刺を使うことも多くあったので、その技を封じられた気もしてくる。
紙質や字体、オフィスの所在地、ロゴのデザインなど、色々な話題が生み出せたので残念だ。
リモートでのアイスブレークは、バーチャル背景だ。センスのある背景はついつい話題にしたくなる。

でも、改めて思うのは、どうしてもリモート会議だと、記憶への残り方が浅い。なぜだろう。
名刺の場合もそうだが、触感や空気感がないからだ。そして、行き帰りのストーリーもないからだ。
そうした感覚がないままに、次のリモート会議が始まる。これでは覚えられるわけがない。
でも、決してそれぞれの出会いを大事にしたくないわけではもちろんない。どうしたら良いだろうか。

スクショを残していったらどうだろうか。会議終了時にすぐにスケジュールに添付していく。
これなら連絡先と共に、顔を記録することができる。でも何かが違う。記憶には残っていない。
やはり、会議中に記憶に残る何かをする必要がありそうだ。仕事とは別の話がいる。
趣味の話でもいい、事前に検索したネタでもいい、何パターンかの決まった質問をするでもいい。

いつもリモート会議ではアンケートをしてるんです。よいですか?こんな言葉と共に質問をしてみる。
ニューノーマルの中での楽しみはなんですか?値段を気にせず一番欲しいものはなんですか?
今すぐいきたい場所はどこですか?などなど。他の人の面白い答えなども紹介しながら対話する。
必要なのは雑談だ。何気ない雑談だ。毎回5分のゆとりが持てれば相手との距離は縮まると思う。