フードデリバリーの今後

電子決済と同じように、フードデリバリーもどんどん参入企業が増えている気がする。
お得感を生み出すべく、入会キャンペーンや送料無料キャンペーンを展開している。
これまでは無理だと思われてきた温かい麺のデリバリーもできる。伸びずに熱々だ。
容器のイノベーションが起きている。日本人のこの辺りの工夫には本当に驚かされる。

出来立てを届けるという命題があれば、創意工夫が止まらない。素早く完成させていく。
これはとても嬉しいことだ。世の中に新しいイノベーションが生まれたと感じている。
一方で、デリバリースタッフがどんどん増えていることには少し課題も感じる。
隙間時間の使い方として、健康増進のために、といった理由であれば問題ない。

他にやりたいことがあって、それの資金を稼いだり、一時的なものであれば全く問題ない。
もちろん、デリバリー自体がやりたい仕事であれば、最高だ。間違いなく人の役に立っている。
でも、小さくてもいい、創意工夫したり、新しい挑戦をしたりすることを無くしたくはない。
デリバリーの経験を活かして、何か新しいことを立ち上げられないだろうか。構想がいる。

例えば、デリバリースタッフの起業支援だ。何人かでチームを組ませ、顔のみえるサービスを始める。
エリアとお得意様を定めて、そのニーズをしっかりと聞き取ることで、サービス群を作る。
スケジュールを組めるものは組み、アドホックに対応するものもつくる。稼働を平準化する。
受け手にとって必要なサービスを、手の届く価格で届けられるように、オペレーションを工夫する。

お得意様にもオペレーションの一部を担ってもらう。そこで稼げば利用サービスが増やせる。
たくさんの活動を担ってくれたお得意様には、チームの一員になってもらう。供給側に入ってもらう。
チームのメンバーも自分たちのサービスを利用していく。自分たちもお得意様になる。
複数チームが融合し、街をどんどん支えていく。こんな仕掛けを作れないだろうか。考えてみる。