街の賑わいを生み出すにはコンテンツが必要だ。ではコンテンツはどう集めればよいのだろうか。
まずもって大事なことは、街のありものを見える化することだ。それらを最大限活用することだ。
ありものなら、表現や伝える工夫さえすれば、すぐに使えるし、街の特徴も表現しやすい。
幾つかのありものを数珠繋ぎにして、ストーリーや移動の導線を作ってもいい。点にしないことだ。
誰のためのコンテンツかにも頭を巡らせる。そこの住民なのか、働いている人なのか、観光なのか。
自治体やデベロッパー、商店や飲食店。街には立場や目的、稼働時間の違う人々が行き交っている。
誰を惹きつけるかによって、コンテンツはもちろん変わるし、使うタイミングや伝え方も変わる。
いずれにせよ、多様な人を対象に、夫々が嬉しいコンテンツと、互いに交わるコンテンツがいる。
伝え方はどうだろうか。当たり前だが、どんなに良いコンテンツでも知らなければ体験できない。
偶然や突然の出会いももちろん活用していくが、それだけに頼るのは少し危険だ。
なので、旧来からの掲示板や、スマホ、SNSなどのデジタルツールなどを最大限活かしたい。
できたら、日常に溶け込む挨拶や買い物の決済、健康チェックなどと組み合わせて伝えていきたい。
コンテンツ自体のバリエーションも欲しい。大きな分類は安心・安全と刺激だ。
2つでコンテンツの性格は異なるが、人には両方が揃うことが必要だと思う。
前者は変わらない良さ。後者は飽きない良さだ。刺激は喜怒哀楽が使えるが、基本は喜と楽だ。
怒と哀は、コンテンツの起承転結の中で活用できるが、体験の最後に使うのは良くない。
冒頭で点にしないことと書いた。様々なコンテンツをありものから見出したら街にマッピングする。
時間軸のスライダーを用意して、それをずらしながら、賑わいコンテンツの密度をみてみる。
最初はスカスカに感じる。でも、隠れたありものはまだまだある。仮想現実で足すこともできる。
賑わいコンテンツのマッピングは街ぐるみでやるもの。街みんなのマッピングツールを準備したい。