存在感を出す

ジョブ型雇用。最近よく耳にする。職務内容や報酬を明確にし、最適な人材を起用するというものだ。
有能な人ほど難易度が高く待遇も良いポストに就くので、必然的に成果の人事制度と言われている。
でも職務内容は難易度が上がれば上がるほど、定義はしにくい。シンプルな結果でしか表せなくなる。
結果を出してくれれば、職務はどう進めても良いとなるが、それはそれで難しそうだ。

副業についてもよく話題になる。実際、複数の仕事を並行してやることのメリットも多く感じる。
出会える人が増える。違う常識に触れられる。新しい失敗や成功が体験できる。
とはいえ、これは切り出された決まった仕事を一人でやる場合ではなく、チームに入って何かをやる場合だ。
定義しやすい職務内容を効率的にやりきることと、ゴールを共有してチームで成し遂げることでは大きく違う。

既知のことを1人で効率的にやる。未知のことを得意技を持ち寄りみんなで作り上げる。2つの方向だ。
ゼロイチで語るつもりはないが、どうせなら未知のことには少しでも多く挑戦したいと思う。
もちろん、未知のことをやる場合も、ジョブ型や副業にできる。でも、提示する職務内容には工夫が必要だ。
「このゴールの実現のために、あなたのこの得意技をチームに持ち込んで価値を紡いで欲しい」だ。

これまでは、会社という枠組みの中で、明確な指揮命令系統の中での仕事が多かった、
でも、それでは新しい価値が生まれにくくなってきた。これまでの価値の効率化ではもう成長が期待できない。
オープンイノベーション、副業、ジョブ型。これらは新たな人と人、得意技と得意技の出会いに関係する。
これまでとは違うものの組み合わせに出会うための方法論だと思う。新しい価値を生むための方法論だ。

成功するにはどうするか。新しい価値を生める確率を高めるにはどうするか。
答えは「存在感」を出すだ。自分の得意技を見える化する。色々な相手に伝わるように見える化する。
副業でもなんでも、その相手のことを日々気にかける。気にかけていることを表す。叩き台を提示しながら。
どんな些細な提案でもいい。どの副業でも叩き台、対話、更新のサイクルを回す。半年後の存在感は大きい。