オフィス。昔は課毎の島型でお誕生日席には課長が座っていた。
チームが纏まって1つの島を作ることが一体感をつくるのに重要だったのだと思う。
何本もの島が並んだ上座の部分に部長が座っている。幅広なデスクと豪華な椅子。
そう簡単には話し掛けられない威厳を感じた。でも普段会うと、とても気さくな人が多かった。
先日お邪魔したオフィスは8角形の島で、普段は外向きに配置されたデスクに座っていた。
各自は集中したいときは視界に同僚は入らない。大きなディスプレーも置きやすい。
チームで議論するときは、8角形の中心にある丸テーブルで向かい合える。
椅子をクルッと外向きから内向きに180度回転させるだけという便利さだ。
製造業の現場では昔から大部屋という名前のコラボレーションスペースがあった。
壁一面には設備や人の生産性、財務データなど様々なデータとその解釈が貼ってある。
様々な部門の人が、工場の利益を増やすためにできることを語り合う。
活気のある工場は、大部屋活動が盛んだった。でも少し元気がなくなるとデータの更新がされなくなる。
タバコ部屋という謎の部屋もあった。もちろんタバコを吸うための部屋だが、他の使い道もあった。
様々な部署の人が集まる。部門を超えた議論がそこで起きる。タバコを吸わない人も来ている。
沢山の大事なこと、その原案が生まれる。非公式だが意思決定に近いこともあったように思う。
昔は社内や部内の飲み会が盛んだった。リフレッシュの場だ。明日また頑張ろうと家路につく。
創造性の高い仕事をするためには、働く場所は重要だと思う。リモートでも同じだ。
集中したり、コラボしたり、リフレッシュしたり。でも煩わしい準備はしたくない。
ずっと集中は無理だし、ずっと創造し続けることはできない。だから、メリハリが必要だ。
リアルとバーチャル、五感への刺激。人の気持ちを盛り立てる仕掛けを作ってみたい。