総論に貢献する各論

総論賛成。でも各論になると。。。
議論が進まず、アクションが決まらない時、こんな声が聞こえてくる。
各論になると、やはり具体のアクションにつながるから、防御の気持ちが生まれる。
自分の仕事、我が部署の仕事はどう影響を受けるのだろうか。。。

一番最初に考えて欲しいことは、みんなの望む「総論」が実現するかどうかだ。
総論が実現された世界観がどんなものかを、具体のイメージを持って共有することから始める。
そして、それを実現するには何と何が必要か。今やっていることで止めることは何か。
大事なのは役割分担を考えないで進めることだ。総論をみんなで成し遂げるイメージを持つ。

各論は組織の単位で考えるのではなく、総論に貢献する部品として考えていく。
こんな部品がいるね。この部品はいらないね。客観的に。
この部品はうちが得意だけど、こっちの部品はうちではできないね。
こんな議論をしていきたい。そうすると、総論が実現できるかが次第に見えてくる。

総論の世界観の実現に必要な部品がすべて見えたら、ここで初めて組織への割付を考える。
全体感のないうちに、組織への割付は考えてはいけない。
なぜなら、総論の世界が実現した際のワクワク感がないと、だれも進んで変化を選ばない。
だから、どうしてもこの世界観は実現したい。こんな気持ちをみんなが持つまで待つのが良い。

総論実現に向けてベクトルが揃った状態だ。
こうなれば早い。自分の経験、我が部署の経験で貢献できるものは何かの議論が始まる。
どの各論も総論に貢献すべく一直線に進む。本来日本が得意とするチームワークだ。
総論と各論はアーキテクチャでつながっている。抽象度マネジメントを意識したい。