物事の状況を判断する際に用いられる能力。3つあると言われている。
鳥の目、虫の目。ここまではよく耳にする。3つ目は魚の目らしい。
鳥の目の俯瞰する能力。虫の目のミクロにみる能力。
魚の目の潮の流れを読む、つまり時代や市場の流れを読む能力。
確かに、3つの目を兼ね備えたい。
都市計画では、住環境、職場環境を整える。それをつなぐモビリティのデザインがいる。
更には、都市の発展、持続性の担保が必要だ。
個別の機能や要素を極めるプロ、ストーリーを紡ぐプロ、シナリオに備えるプロの出番だ。
でも、ふと思う。物事の状況判断はなんのために使いたいのか。3つの目を使う目的は何か?
状況を知りたいためだろうか?それとも、どんな手を打つべきかを決めたいためだろうか?
もっと、能動的でいいいと思ってしまう。
自分の事前に準備したありたい状況と、現状がどう違うかを判断するために使いたい。
ありたい姿を持っていると、現状とどんなギャップがあるかが明快だ。
そのギャップを埋めるためのアイディアも湧いてくる。
でも、ありたい姿を定める能力。これは魚の目の能力と少し異なる。
ありたい姿は、トレンドや今の世の中の外挿(トレンドの引き伸ばし)とは違う。
意志が込められている。「ありたい」という願いが込められている。
もちろん、ありたい姿は、独りよがりではダメだ。現状との変化が有り過ぎてもダメだ。
みんなや社会が求める本質的な価値であること。そして、到達したい!と勇気が湧くこと。
未来を切り開く、群れの先頭を行く、進路を切り開く。そんな魚の目を持っていきたい。