大学時代、非連続といえば、クウォンタムリープ。量子力学の世界の言葉だった。
でもいまは、非連続の進化、事業の形態が変貌を遂げるという感覚が強い。
これまで幾度となく創造生産性という言葉を使ってきた。その中にある新たな価値のことだ。
今の価値は世の中に見慣れている。ニーズのある価値は競合が出てくる。そんな感じだろう。
一方、新たな価値は、驚きを伴う。おや、面白そう。もちろん新たにには大きさがある。
面白い工夫があるというものから、全く見たことのないものまでとてもレンジが広い。
でも、程度はともかく、いま社会で最も求められているのは新たな価値だ。
特に、類似したものがたくさん存在するものは確実に新たな価値無しには生きていけない。
消費財を売る事業でも、サービスをうる事業でも、文化施設でもまったく状況は同じだ。
では、どうやってこの新たな価値を紡いでいけば良いのだろうか。ここが難しい。
現場の事業、製品やサービスの提供状況を詳細に分析して課題を出せばいいのだろうか。
おそらく多くの作業は無駄骨だ。形態転換の起点など見つかるはずもない。絶対無理だ。
やるべきは、今の業務の多くを活かしながら、過去からの志を探りながら世界観を広げることだ。
世界観を広げてしまえば、業務の多くは残せる。それどころか挑戦しがいのある業務に仕立てられる。
常に同じことをやり続ける世界から、これまでの経験を活かした挑戦へと進んでいけると思う。
過去からの志は、自分たちの強みや拠り所として機能できると思う。これがあるかで実現性は異なる。
もちろん、世界観を広げた場合、これまでにない新たな機能を組み込むことが必須となる。
ほぼ100%、組織内部にそれらの機能が備わっていることはない。故に外部との連携がいるのだ。
それらはプロデュース機能であり、新たな能力を持つ人を引っ張ってくる能力だ。
非連続。まったくの連続性のないものではないと思う。大きな拡張であり、志の増幅だと思う。