だいぶ歳を重ねてきたからか、最近20年を超えて付き合っている方が増えてきたことに気づいた。
もちろん、小学校からの付き合いで、50年近くになっている人もいる。中学校なら40年だ。
でも、なぜか20年くらいの付き合いの人ばかりが増えているような気がする。
最初の出会いは、ほとんどの場合で仕事だった。要は仕事を頂いていた状況だった。
そうした方とのお付き合いは、緊張から始まった。いかに価値を生み出せるかへの挑戦だった。
その方の考えていることを懸命に読み解き、新たな視点を加えて、新たな気づきを生み出す。
毎日がそんな挑戦だった。もっとその人のことを知りたいと、飲みに行った。遊びに行った。
仕事のない時も続けた。次第に、自分の視野が広がり、自分の中に妄想力が培われていった。
どんどん付き合いの密度が濃くなり、何かあったら、小さなことでも相談を頂けるようになった。
同時に、色々なことも教わった。社会人の所作、大企業の意思決定構造、包容力、改善力。
どれも物事を動かしていくにはとても大事なことだと感じている。宝を集めてきた感じだ。
そうした付き合いの中で、ずっと足りないと思ってきたことは、妄想力や創造力だった。
こんな世界を生み出したいという強い意志だ。どうしても無意識に制約を抱えているように見えた。
だから、常に少し先の、少し常識から外れた投げかけが自分の役割だった。半分無責任に。
そうすることで、ふと本質に立ち返ってもらうことが出来たら、役に立ったと思う事ができた。
元気に未来へと進んでいる姿を見るのが嬉しかった。階段をどんどん登っていかれた。
20年来の方は、ほとんどが経営者になっている。どんでもない重圧を背負っていると思う。
それを跳ね除けて、自分らしく価値を出し続けるのはとても大変なことだと思う。
何か手伝えることがあれば喜んで飛んでいくが、多くの場合は自らで乗り切れるはずだ。
だから、元気を出してもらうこと、フルパワーになってもらうことが大事だ。それで元気をもらえる。