目的と手段

IoT、5G、DX。これらは最近各種メディアで必ず目にする言葉だ。DXは少し読みにくい。
デジタルトランスフォーメーション。最新技術で諸所の活動をデジタル化する取り組みだ。
DXの波に遅れると、企業は競争力が急速に失われていくと、、、どこにでも書いてある。
敢えて言う。果たしてそうだろうか。そもそもDX、IoT、5Gとはなんだろうか。

昔は手書きのプレゼンテーションを作っていた。それをコピーして綴じてみんなに配った。
今はパソコンでプレゼンを作り、プロジェクターで表示する。アニメーションも入れられる。
音声も出せるし、動画も見せられる。手書きに比べ、表現力やインパクトがかなり上がった。
会議も変わった。Web会議は当たり前、その中で資料の共有やワークショップができる。

これらもDXだと思う。PCがあれば誰でも使い始められるDXだ。ハードルは低い。
IoTも身近にある。Siriやアレクサがそうだ。音声で問いかけると情報をくれる。電気もつく。
5Gは少し意識しないが、最近の携帯電話にはとても小さい文字で5Gと表示が出る時がある。
ハイスピードな通信が行えている証拠だ。その時だけ、動画などのダウンロードが早い。

もっと表現力を上げて相手に伝えたい。会えなくても会っているかのような対話がしたい。
スイッチを遠くから操作したい。着替えながら天気予報を確かめたい。待ち時間は嫌いだ。
どれも最新技術を使うことのご利益がはっきりしている。最新技術は目的ではなく手段だ。
確かに自分の身の回りのことであれば、ご利益が分かりやすい。会社はどうだろうか。

会社でも自分でも本質的には変わらないと思う。自分や会社にとって何が課題かだ。
自分の気持ちや生産性を高めるには何が課題か。最新技術の何をどう使えば解決できるかだ。
確かに会社の気持ちや生産性は一個人では目が届き難い。でも俯瞰するのが仕事の人がいる。
彼らの考える課題を並べ簡単かつ収益向上に効く課題から取り組む。手触りが持てると思う。