非連続。

どんな業種でも同じだと思う。人の営みでも全く同じだ。非連続は難しい。
連続、維持は意外と簡単だ。コツコツと同じことを続けることでできる。
実際には同じことではなく、少しずつ持続的に進化させたことだが、比較的簡単だ。
回数を重ねるうちにこなれて、どんどんある意味の品質が良くなる。そんな感じだ。

ただ、この持続的なゆっくりとした進化はとても大事だ。これが深みを生む。
色々な思いを少しずつ少しずつ試しながら、大きく変わらない選択をしている。
結果には明示的に現れずに、その人の知恵やノウハウとして蓄積されている。
それがあると、その人には奥底に自信があるのが分かる。余裕も感じられる。

非連続とはこれをベースに、異なるもの、異質なものを混ぜてみることだ。
今まで心に浮かんでいたもので、自制していたもの、リスクを取るもの。それでいい。
そんなものを飛躍の種子として投入してみることだ。とても勇気がいるが大事だ。
これまでの連続・持続を、思い切って発射台として活用してみる感じだろう。

うまくいったら少しだけ向きが変わって別の道を歩み始める。でも加速度がつく。
失敗したら踊り場だ。次の非連続の挑戦に備えればいい。ペース配分も自由だ。
ここで一番失っては行けないのは、辿り着きたいゴール、志と言ってもいい。
これを持ち続けることが何より大事で、どの道を進むかはそこまで重要ではない。

連続の進化の傾きと、非連続のジャンプの高さと頻度。これをデザインする。
心のキャパシティと相談しながら、たくさんの無理をせずに進むのがいい。
笑顔がなくなると、連続すら大きな壁として立ちはだかる。これがさらにキツくさせる。
志を持って、自分のペースで、とはいえ見守ってくれる人の期待に応えつつ、進むのがいい。