人の集まる場所には魅力がある。当たり前だが、人が集まっている街は魅力的だ。
その街を紐解いていくと、一つではない魅力がある。沢山の魅力が詰まっている。
例えば、静岡。どーんと富士山がある。雄大な富士山を眺めるのは魅力的だ。
絶景スポットには人が集まり、そこで商売をする人も集まってくる。投資を呼ぶ。
単なる景色が最高の場所から、次第に色々なスポットを周る滞在を楽しむ場所になる。
その際、富士山の魅力を増幅するような形でスポットを演出すると、魅力が増大する。
一連の体験といったものになるだろう。ただ、景色がいい。そこの滞在が満足だ。
これでは少し寂しい。確かに癒されるのだが、知的好奇心が充足されることはない。
例えば、その土地の成り立ち。富士山との関係性。誰がこの土地を収めていたのか。
なぜこの場所が気に入ったのか。過去の史実を取り上げてもいい。時代によって変わるはずだ。
1000年で20人の豪傑が住んだ街だ。しかも好きになった理由がそれぞれ違う。こんな整理もある。
でも実は水が美味しかったからというのは共通した理由だったとか。事実かどうかは知らないが。
仮に本当に20人見つかれば、この土地との向き合い方がとても多様だったと語れる。
時代背景も違えば、別荘的な使い方なのか、それとも事業を営んでいたのかでも違う。
自然と向き合って自然を大事に育んていた人もいたはずだ。これからの世界にも参考になる。
昔の地図があると、思いを馳せやすいと思う。当時の暮らしを頭に浮かべるのに役立つ。
あとは、表現力だ。展示して読んでください。これでは敷居が高い。学問な感じがする。
そうではなくて、特別に設えた空間に入ると、その暮らしが目に飛び込んでくる。
その暮らしの中に入り込める。こんな感じの体験になるととても良い気がする。
今日は5人の豪傑の暮らしの中に入り込もう。多様な人間の営みに触れる体験は面白そうだ。