喜怒哀楽の幅。

パフォーマンスを一定に保つ為に、よく寝る、同じものを食べる。色々なやり方がある。
周囲の環境まで配慮して、体内に入るものも管理すれば、自分の身体は同じ状況でいられる。
これができれば、明らかにメンタルも、体の状態も同じ状態を保つことができそうだ。
それでも、自分のやったことがうまく結果に繋がらなければやはりメンタルに効いてはくる。

当たり前だが、自分の状態を決めるのは周囲の環境と自分自身の環境、心と体だ。
周囲の環境は自分から閉ざすことはある程度可能なのでしっかりとコントロールすればいい。
残るは自分自身のフィジカルとメンタルの調子を整えて、最高のパフォーマンスを出していく。
そうすれば、安定的に持てる力を持続的に発揮していくことができる。良い成果を生み続ける。

ルールが決まった領域で突き詰めることが大事な分野では、この方法がとても上手くいく。
若干ロボット的かもしれないが、環境を整え、日々鍛錬を続ける感じだ。職人の技とも似てる。
一方で、新たな価値を共創で生み出そうとする場合には、この方法は基本的には機能しない。
未知の何かを組み合わせようとするのだから、周囲の環境は目まぐるしく変わるからだ。

厄介なのは、自分の常識の中にないことにもしょっちゅうぶつかることだ。失敗もする。
傷つくこともあるし、傷つけることもある。怒ることも、落ち込むこともある。その逆も然りだ。
ここでやはり共創など無理だと諦めてしまうわけにはいかない。そのために心がけることがある。
喜怒哀楽の幅を設けることだ。その幅を超える入力に対しては受け流す力を鍛えることだ。

とはいえ、無視すればいいのではない。その場を一旦ポジティブに繕って終わるのが良い。
一度冷静になって、食い違いの原因を少し考えてみる。でもあまり深く考えないのがいい。
こうすると、次の機会には一定の耐性ができている。その中で志を共にできるかを判断する。
志を共にできれば、志に役立つのであれば全て良し。この気持ちを持てば幅の中で前に進んでいける。