徹底とメリハリ。

色々な物事を進める時、まず成果物を定義すると共に、それを生み出す道筋を考える。
成果物はより本質的なもの、言い換えればより多様な人に違和感のないものにする。
ある人にはとても気に入られても、ある人にはとても嫌なものではダメだと思っている。
とても気にいる人がいて、その様子を見て、誰もがいいなと感じられるものが理想だ。

次は生み出す道筋だ。普通、いくつかの論点があって、それらを組み合わせて答えを作る。
その際、一番大事なことは、道筋そのものではなく、論点をどこまでやり切るかだと考えている。
もちろん、道筋も大事だ。でもそれ以上に大事なのはやりきり度だという意味だ。
道筋をなぞるだけだと、意味がない。それぞれの論点を考え抜いたと言えるまで続けるのだ。

機能を洗い出す。メリットを洗い出す。そんな論点があったとしよう。どうやったらやり切れるか。
まずは使う場所の特定だ。場所のパターンを炙り出すことだ。場所が違えば役に立つ機能も異なる。
機能の広がりを頭に置きながら、場所の違いを顕在化させる特徴を考えていく。
役に立つ機能群が異なるから場所のパターンが異なるのだ。その場所の設備や来訪者の属性にも依る。

様々な軸を持ち出しては、更なる発散ができないかを考え抜く。季節、来訪回数、性別なんでも良い。
メリットの場合は、その場所に来る、もしくはその場所に関わるすべての人を出し尽くす。
その際、それぞれの人に生み出されるメリットの数と頻度に頭を巡らす。誰が一番恩恵をうけるのか。
人のパターンを出し尽くし、その中からメリット総量の多い人をあぶりだすのだ。

ただ、やり切る。徹底するには多くの時間が必要だ。そこで大事なのはメリハリになる。
これは更なる深掘りしても、最終的に総量が多くならないと判断したらその先はやらない。
やり切る必要なものを選びながらやり切る。その結果、意味のあるやり切るだけが残ることになる。
なぞるところと、やり切るところ。その間で止めるところ。これができると生産性が上がる。