作るのが楽しい社会。

新たな価値を作る。この言葉からは難しさが伝わってくる。ノリノリになれない。
創造は、どんな小さくても本来的には楽しいこと。もっと楽しめる状況をつくりたい。
では、どうすればいいだろか。創意工夫で小さな成功を実現した姿を見てもらってもいい。
小さな成功は誰にでも使うことのできる道具を使ってアイディアで勝負しているからだ。

とにかく、まずは価値づくりのハードルを取り除くことが大事だと思う。ゲーム性を持たせてもいい。
ゲームを解いていくと、知らぬ間に答えができる。しかも自分の意志が入ったものになる。
以前、街の賑わいを作るモビリティの活用方法を考える際にカードゲームを作った。
投資などできないからと諦めていた人たちが自分達なりのソリューションを生み出したのだ。

このゲームの特徴は、カードのそれぞれに色々な機能や道具立てが準備されていることだ。
プレーヤーはそれらの組み合わせで街の移動ネットワークに妄想を働かせることができる。
まさに楽しみながら様々な可能性を考えるきっかけとなるのだ。もっと進化させたいと思う。
もう一つの特徴はお題があることだ。このゲームの場合は移動での賑わい作りだ。

お題があって、道具立てがあれば、その組み合わせで色々なソリューションが考えられる。
上級者になれば、カード自体を増やす役割を担う人も出てくるかもしれない。
そうなってくれば、自律的に動くようになる。街の活力が一段階上がった瞬間だろう。
自律的に動く人が増えていけば、すぐにアイディアに溢れた街に変わっていくはずだ。

さらにノリノリにするにはどうすればよいだろうか。やはり感謝の意を表すことだろう。
こんなアイディアをありがとう。あなたは今月、この街で、いや日本で一番のアイディアを出した。
できれば、色々な感謝の仕方を考えて、なるべくたくさんの人にスポットを当ててみたい。
ありがとうに対価をつける取り組みもあっていい。そんな社会になったらワクワクすると思う。