雑談の力

最近、少しお酒を飲みながらの雑談が復活してきた。もちろん距離をとりながらだ。
真ん中にテーブルがあり、そこを離れて囲む感じで談笑が始まっていく。
人数は10人を超える。この2年間、ほぼなかったシチュエーションだ。
会議中の真剣な眼差しとは打って変わって、笑顔が溢れる。対話が至る所で起こる。

長い会議が終わった後などはかなり盛り上がる。会議中の大きな問題も明るく取り上げる。
問題は問題だが、懲らしめてやろうではなく。明らかに応援しているのが伝わってくる。
会議の後、飲み会がなく終了していたら、この感覚はないし、エールは送れなかった。
やはり場の転換が必要なのは間違いない。そこにお酒が入ると色々な壁が取り払われる。

雑談をしていると、それぞれの人の新たな側面に出会う。会議中とは全く別の性格だ。
かなりなマニアだったり、年の差婚だったり、ストイックな日常だったり様々だ。
愛すべき部分が見つかるときもある。到底敵わないと思う部分も見つかる。
そんな時は、その人との距離が一気に縮まっていくのが分かる。背景を知るのは大事だ。

普段の仕事での会話では絶対に現れない魅力や能力を発見することになるのだ。
そうなってくると楽しくなる。誰と誰をつないでどんな化学反応を起こそうか。
あのプロジェクトにあの人を招きたい。そうすればプロジェクトを加速できると思う。
こんな妄想がたくさん湧いてくる。やはりお酒の入った雑談の力はなかなかのものだ。

でも少人数での深酒はあまりおすすめしない。新たな出会いや発見にはつながらない。
どうしても、愚痴など負の循環に陥りがちだ。それではせっかくの雑談が勿体無い。
雑談は、周りの人を立体的に知るチャンスだ。仲間を増やすチャンスと言ってもいい。
さあ、コロナ禍でも進められる雑談の場を作ろう。そこから新しい構想を量産したい。