サウナの文化

最近は、周囲にサウナマニアなる人が増えてきたように思う。かなりの数だ。
それだけではない。サウナの施設をオープンする友人まで出てきた。
自然を満喫しながらテントサウナでロウリュウ。直後の水風呂。かなり気持ちいい。
新幹線が止まる駅から歩いて5分くらい。バー併設のサウナ施設ももうすぐ開業だ。

数十年前は、サウナといえばほぼ「おっさん」の溜まり場だったような気がする。
もちろん、「整う」という言葉などなかった。自分流の入り方で楽しんでいた。
湯船に浸かったと思えば、サウナに行き、背もたれの倒れた椅子で仮眠をとる。
こんな感じだったと思う。当時から週に何度も通っている人もいたようだ。

営業マンが訪問疲れを癒しに、もしくは訪問先が無くなった時の時間潰しに使っていた。
徒弟制度的なものもあり、先輩に連れられて習慣化した人も多かったようだ。
少し経つと、郊外型のスーパー銭湯のサウナが流行ったような気がする。深夜に行く。
これはホテルの代わりに使うことが多かった。コストパフォーマンスが良く人気だった。

最近は整うを極めるサウナが増えている。落ち着いた雰囲気、ハーブの気持ちよさが素晴らしい。
でも、こうしたこだわりのサウナはとても混んでいる。気軽にふらっと立ち寄るなど困難だ。
そんな中、すぐに予約の取れる会員制の個室サウナも登場する。送迎もつくらしい。
施設内はこだわりに満ちていて、施設内外の会員の行動履歴を活用してサービスが進化する。

昨年、六本木ではサウナとアートの融合の実証実験も行われた。整ってアートを鑑賞する。
体験はできていないが、心身がすっきりした状態で、アートが染み入る。こんな体験だろうか。
北海道では、野球の試合を見ながらのサウナも計画されているという噂も聞く。
更なるコラボが広がりそうだ。サウナの種類も増えていく。今、サウナ文化が育まれている。