モノと向き合う

地球に優しい社会、生き方をする。今、改めてものに向き合う生活が始まっている。
小さい頃は「ものを大事にしなさい」とよく言われたのを思い出す。
小学生の時などは、大事に使って、兄弟に渡す。これが当たり前だったような気がする。
弟からは「兄さんばかり新品」と嘆く声がよく聞こえていたと思う。

それぞれのものもまだ高く、なんでも買えない時代だったということもある。
でも、まだ使えるものを捨てずに「ちゃんと使い切る」という考え方が確実にあった。
次第になんでも安く買える時代になり、ものを持つことのありがたみが薄れてきた。
機能が上がり価値が高くなっているにも関わらず、価格が安いので大事にしなくなった。

大量生産、大量消費の時代には使い捨て文化が進み、ゴミをたくさん生み出してきた。
安く大量にできるプラスチックは重宝され、結果として燃やしにくいゴミが増えていった。
プラスチックゴミによる海の生態系への影響も甚大だ。レジ袋もペットボトルも無くすべきだろう。
エコバック、マイボトルのある生活を当たり前の日常とするための活動がいると思う。

循環社会や脱炭素社会を考えた時、本質的に大事なことがいくつかあると思う。
1つはものを大事にすること。長く使うこと。もう1つは循環を利用者の近くで回すことだ。
マイボトルであれば、利用者が都度自ら洗って何度も使う。この感じだ。
ペットボトルだと、回収をして、分別をして、工場で別の製品に加工することになる。

利用者の遠くで循環させようと思うと、遠くまで運ばなければならない。
経済性を出すために、量を集めて、大規模な工場で再生しなければならない。
一方、近くで循環させれば、生活の中で上手く循環させるために工夫すらし始める。
仲間を募って、仲間の中で循環することも考えられる。生活を身近にアップデートしようと思う。