少しゆっくりする日

一年の中で、ゆっくりする日はいつだろうか。やはり、お正月が筆頭に上がると思う。
必ずやらなければならないことが、年末年始にはない。他の人たちも休みだからだ。
夏休みなどが分散してきたので、みんなが同時に休むのはお正月くらいだろうか。
貯めてきた仕事も流石に年末年始ずっと掛かることはない。解放される時間が取れる。

ゆっくりする。時間に追われない時間の使い方だ。なんとなく散歩に行く。車に乗る。
テレビをつけて、何かをつまんだりして過ごす。昔は「カウチポテト」といった言葉もあった。
ソファに寝転んで、お菓子を食べながらテレビや映画を見ている様を表現した言葉だ。
あと、やはり自然の中で、あまり何も考えずにボーッと過ごすのが良い。体を動かしても良い。

これまで、ゆっくりする日を持つことはあまりなかった。休みでもついつい心配性が騒いでいた。
ご飯の場所を探すためにスマホを見ようものなら、いつの間にか場所探しを忘れ仕事をしていた。
ドライブをしていても、何かの拍子に、自分のアンテナに情報が引っかかり頭が回りだす。
最近では賑わいづくりに取り組んでいるために、アンテナに引っかかるシーンが幾らでもある。

こんな過ごし方がもちろん嫌いなわけではない。どちらかと言えば、好んでやっていると思う。
こうした日常が、色々な議論の際、何かを返すことのできる引き出しづくりに役立っている。
とはいえ、何かを変えたい気がしている。もう少しメリハリをつけたいとも思っている。
動と静、有と無ではないが、一度堰き止めて、ザッと流す。こんなことに挑戦したいと思う。

これまではなんとなく、貯めておいた引き出しの中のありものを、組み合わせた戦いだった。
条件反射的にできるようになっている。でも、もう一段感性に響くものにしたいと思う。
そうだ、ゆっくり過ごす日を強制的に作ってみよう。その候補日は、まずは誕生日。
あ、今日は無理だから、来年から。あとは半期に3日くらいを捻出してみたいと思う。