小さな仕事を作る

誰かにとっての価値を生み、その誰かから対価をもらう。仕事とはこんなものだろうか。
ここでいう対価は、基本的には金銭もしくはそれに替わるものだ。貨幣経済だからしかたない。
もちろん、生まれた笑顔ややりがいを金銭に替わるものと感じて金銭の授受を拒む場合もある。
それどころか、自分が価値をもらったと「自分の方がお金を払うべきだ」なんてことも起きる。

これからの世界、どんな仕事が増えていくのだろうか。増やしていきたい仕事はなんだろうか。
社会のデジタル化が進んでいく中、一人一人の存在は少しずつデジタル上に記録が溜まっている。
豊富なデータがデジタルになっている人、ほとんどデータのない人など様々だがつながりは増えた。
遠くにいて会ったこともなかった人にリーチすることが以前よりもかなり容易になったと思う。

したがって、価値はどんな価値でも、どこかにそれを価値として捉える人が見つかる可能性がある。
逆に、こんな価値が欲しいと思えば、それを生み出し提供してくれる人に辿り着ける可能性がある。
まさにSNSなどでよく行われている緩募などがそれに当たりそうだ。一瞬で見つかることも多い。
副業が社会的に認められる中、毎日、新しいつながりと仕事が次々に生まれているに違いない。

仕事とは言わないとは思うが、ありがとうを可視化するサービスが少しずつ普及を始めた。
職場のちょっとした仲間への気遣いに対してありがとうが流通する。気持ちが上がるサービスだ。
職場の雰囲気は明らかに変わる。評価・報酬に繋げるかは悩ましいところだが、良い仕組みだと思う。
デジタルは様々な新しいつながりを作り、つながりやその中でのやりとりを可視化して蓄積できる。

ノウハウ提供とありがとうの流通。これらは少し大きめの金銭の授受がある世界と報酬のない世界だ。
この2つの間で小さな仕事を生み出せないだろうか。専門性はそこまでいらないが稼ぐことはできる。
時間や場所の制約はあまりなく、ある人にとってその時大事なことをタイミングよく提供してくれる。
デジタルのリアルタイム性、多対多のマッチングを活かして、対価を生む小さな仕事を創造したい。