学生時代の日々

高校大学の7年間は思いつくままに生きていた気がする。今考えると凄い生活をしていたと思う。
バイトは色々な種類を試した。家庭教師は定番だったが、市場調査、肉体労働もやっていた。
とにかく動くのが好きだったので、現場調査や引越し、会場設営・撤収などもやった。
重くて大きいものは体を入れて腰を使うこと、ベルトなどに角を当てて支えること。工夫した。

汗をかくのは楽しかった。普通ならスポーツが当たり前だが、日常で体を動かすのが好きだった。
カードレールや階段は体を動かすための道具だった。飛び越えたり、3-4段飛ばしで登ったり。
もちろん、その当時も危ない行為だったと思うが、毎日必ずやっていた気がする。青痣も多かった。
そんな日常の中で、俊敏性は養われた。足腰は強くなり、腕や手に筋力もついていった。

高所は怖くなかったし、ペースを掴めばかなり長時間動き続けることもできた。集中力も上がった。
判断力もついた気がする。スピードを上げて動くとその時々に瞬時の判断が求められるからだ。
判断を失敗して、まずいことになることもある。でも、判断の回数を重ねるうちに良い判断ができる。
歩くのが早くなったのも学生時代だ。周りのたくさんの人の動きを予測しながらすり抜けていた。

中学校くらいまでは喘息もあり、肺活量が少なかったが、大学になるころには人並みになっていた。
心肺機能を毎日使っていた。判断機能も毎日使っていた。小さな創意工夫もたくさんしていた。
やはり、積み重ねが大事なんだなとつくづく感じる。積み重ねがいまに活きている気がする。
そんな毎日だったので、専門的な学問は後回しだった。ほぼ落ちこぼれの状況で大学が終わった。

でも、決して探求が嫌いなわけではなかった。むしろやり始めると止まらない。大学院に進んだ。
このあたりから自分の言葉で理解するのができるようになった。専門用語を使わずにだ。
そもそも専門用語を使うと、本質が見えなくなるような気がしていた。分かった気になってしまう。
もう一度、学生時代の気持ちに戻してみたくなった。身体の許す範囲でやってみようと思う。