沢山生む!

プラットフォームという言葉。昔は駅のホームのことだと思っていた。旅客が乗り降りする平らな場所。
電車に乗ってきた人や、電車に乗っていく人が行き交う場。なにか賑わいを感じる言葉。
たまに語源を調べることがある。プラットフォームの語源は「一段高くなった平らなところ」だ。
見通しが良さそうで、人が集まれそう。あとはなんとなく嬉しく気持ちが上がる気がする。

最近プラットフォームと言えば、少し職業病かもしれないが、ビジネスプラットフォームが頭に浮かぶ。
通常は、複数の製品やサービスを展開している更新可能なビジネス環境といった意味合いで使われている。
妄想を広げると、沢山の製品やサービスが集まる魅力や、その環境でやることの合理性が必要と感じる。
さらには、あそこに行けばすぐにビジネスが始められる。周辺業務はお任せで本業に集中できるはずと思う。

競争しなくて良いところは既に準備されたありものを使って、競争すべきところに集中できるということ。
ゼロから必要なものを全て揃えるのと比べると、明らかに合理的だと思う。色々な新しい価値が生まれそうだ。
でも、世の中ではプラットフォーマーが全てを牛耳る。といった声も多くなっている気がする。
そんな感じもするが、要はプラットフォームに乗せる製品やサービスの数と魅力が足りない所為だと思う。

世の中には色々なプラットフォームがある。キラーサービスならばプラットフォームを選ぶ側に回れる。
価格決定で優位な立場にもなれる。そうすれば、プラットフォーマーの一人勝ちはなくなる。
もし、誰もが使うようなプラットフォームなら公共のものにする手もある。広く遍くだ。
ガスや水道や電気みたいな生活インフラと同じ理屈だ。みんなの手の届く価格に設定する。

プラットフォーム。やっぱり本来は楽しく、賑わいのあるところにしたいと思う。
そこに行くと、色々な新しい製品やサービスが生まれている。そして新しい何かに出会える。
プラットフォームの機能は普及と共に値下げしていく。新たな機能を作ったらもちろんまずは高く売る。
目指すべきは賑わいの創出、つまりはその上で生まれた価値総量が大きいこと。そしたら社会が豊かになる。