社長という職業

企業には社長というポジションがある。登記上は代表取締役のケースが多い。
代表取締役には、取締役会で定めた業務を執行する権限と、外部との契約や裁判などを実行する権限がある。
社長は社内の最高責任者という位置づけ。よって、代表取締役社長は社内外をみる会社の顔ということになる。
かなり権限がある。そして同時に大きな大きな責任が伴う。会社や社員の成長が掛かっている。

もっとも重要な役割は、進む道を示すこと。あそこに目掛けて進むという意思を示すことだと思う。
その道を選択することが何故大事か?これまで積み上げてきた事業にそれを足すことが何故良いのか?
今より充実して楽しい日常が何故やってくるのか?何故会社も社員も持続的に成長するのか?
みんなの視界を広げて、小さくても夢や野望をみんなに持ってもらうこと。組織の力を引き出すこと。

組織の力は環境や示された道、目掛けていく先によって、マイナスからプラスまで大きく変化すると思う。
故に、挑戦したくなる環境を育み、進みたくなる道とゴールイメージを分かり易く示せるかが大事だ。
もちろん、大事なことは日々のコミュニケーション。伝えたいことをどれだけ積み重ねられるかが鍵だ。
伝えているではなく、伝わっている、そして腹に落としている状況が作れるかでプラスの大きさが決まる。

社長は孤独とよく聞く。もちろんそう思うこともあるが、それは大抵の場合に社内のことに悩んでいる時だ。
固有名詞とそれに対する自分の考えを話すと、どうしても批判と捉えられてしまうからだ。本意ではない。
逆に、孤独とは無縁と感じる時は、社外の人から学んだ素晴らしい考え方やその魅力をみんなと話す時だ。
モノの見方や、考え方が多様である。それらが新しい気づきになる時は特に良い。目を輝かせてくれる。

会社や社員の成長とは、新しい世界に踏み出すことだと思う。思い切ってやってみることだと思う。
多様なきづきの種を撒くこと。それらを使ってみたいという場を育むこと。目掛ける先が魅力的なこと。
大抵の場合、そんなに簡単に上手くいかない。場合によっては上手くいかなかったことが良いこともある。
だから、喜怒哀楽の中、自由に自分とみんなと会社と社会の成長のために進む。面白くなると思う。