言葉の力

人にも動物にも感情がある。喜怒哀楽は表情や仕草、声から捉えることができる。
猫の気持ちや赤ちゃんの気持ちの翻訳機なるものも世の中にはある。
猫とコミュニケーションできたと思うと、かなり楽しい。何かをしてやりたくなる。
でも暫くするともっと奥に入りたくなる。でもいけない。猫は気まぐれに去っていく。深まらない。

人には書き言葉と話し言葉がある。いわゆる声や表情より、喜怒哀楽が繊細に伝えられる。
なぜ悲しいのか、なぜ嬉しいのか、理由まで伝えることができる。一歩踏み込んだ理解へとつながる。
お互いの喜怒哀楽をなんども体験し、「なぜ」まで分かってくると、大きな地雷を踏まなくなる。
故に、初対面や、育ちかたが明らかに違う人と会う時は、様子をみる。遠慮をする。

言葉の力は、相互理解を深めるだけでは無い。共通の目的や夢を持つためにも使う。
お互いのやりたいこと、みんなのやりたいことを重ね合わせていくことに役立つ。でもこれが意外と難しい。
難しい言葉、専門用語だと意味が伝わりにくい。同じ言葉でも場所や風習が違うと意味がずれる。
したがって、シンプルかつ本質的で、意味に疑問がわかない言葉選びが重要となる。

コピーライティングという職業に憧れたことがある。伝えることのプロフェッショナル。
シーンが目に浮かぶ、気持ちを揺さぶる、そして記憶に残る言葉を紡ぎ出す。
はっと、きづきを与えてくれるものも多い。ワクワクする気持ちが止まらないことすらある。
そして、なによりとてもポジティブだ。前に進もうと思う。行動を起こそうと思う。

共通の言葉で、共通の目的が持てると、みんなの動きが揃う。ちぐはぐでなくなる。
より大きなことが短期間でできるようになる。出来たら達成感が生まれる。またやりたくなる。
さらに、大きなことを成し遂げる中で、相互理解は自然と深まっていく。お互いをリスペクトしながら。
やっぱり、みんなのやりたいことの旗を掲げよう。シンプルで本質的な。世界は変えられると思う。