檸檬

瀬戸内海にある生口島。ここには、瀬戸田エコレモンという素敵な果物がある。
なんと2023年度の農林水産祭の最高賞である「天皇杯」に選ばれた逸品だ。
皮まで食べられるレモンという特徴を持つ。切ってみると確かに皮が薄いように思う。
香りがなかなかのものだ。皮はもちろん、葉っぱをパキッと折ると、香りが充満する。

この島について一番最初に口にしたレモンは、レモンスカッシュだった。
炭酸水に、少し甘くつけてあったレモン二切れが入った感じだろうか。飲んでみる。
とても爽やかで、優しい味だった。酸っぱいのだが、決して刺激が強すぎない。
ぐいぐい飲めた。そして徐ろにレモンを口に運んだ。皮は柔らかく、何より美味しかった。

次は、レモン畑にいった。一つの樹に数百の実がなっているという。壮観だ。
風が吹くたびに、レモンの香りに包まれる。清々しい気持ちになる。
切り方を教わって、収穫すべき大きさも教わって、形の良いレモンを2つ頂いた。
星型やハート型のレモンもあった。中には唐辛子のような形のレモンもあった。

街に戻ると、特別に作って頂いた檸檬の葉寿司にありつくことができた。香りがたまらない。
お刺身に花が咲いたような感覚に見舞われた。5巻はすぐにお腹の中に吸い込まれた。
まだお腹が空いていたのでレモンラーメンを食べに商店街に出かけた。量はあったが難なく入った。
爽やかさが違った。次はレモンケーキ。これは皮が生地に入った大人気のものだ。確かに美味い。

夜はレモンパーティ。レモンの泡から、レモンケーキの入ったパン。レモンの肉詰め。
レモンの入ったバーニャカウダ、レモンのジェラートなどなど。合計20種類はレモン料理を食べた。
ふと幼い時にレモンを絞ってジュースを作った記憶が蘇った。あ、レモンがとても好きだったなと。
迷わずに、1kgのレモンを購入した。帰りがけに炭酸を買って、今日からはレモンソーダを飲む。