歴史的に重要なもの。これも文化だが、ただ単に古いから重要なのではない。
当時に生きている人が、何かしらの偉業を成し遂げ、それが今生きる人の糧になるからだ。
例えば、貨幣制度が生まれたり、律令国家が生まれたり。時代の変化点だ。
こうしたものの前後で、何が起こったかを学ぶと、様々な知恵が湧いてくる。
もちろん、祭りや大衆芸能なども大事な文化だ。相当数の人が盛り上がった。
自分の大切な時間やお金を使って、祭りの準備をしたり、舞台のチケットを買ったりした。
それぞれの祭りや芸能のテーマは、その土地でその時に流行っていたもの、大事にしていたものだ。
その土地に因んだ独特の魅力を持ち、その土地で生きる上での誇りになっていたのだと思う。
ストリートアートなども立派な文化だ。中にはストリート出身の著名なアーティストもいる。
描いて良い場所とダメな場所はもちろんあった。でも熱量が溢れ出て表現してしまった。
その時代の押し込められた何かが弾けて、自由を求めていたのだろう。迫力がある。
最近では、イギリスには、街中に庭を勝手に作ってしまうカリスマもいるらしい。これも文化だ。
アートの力で意図的に大きな仕掛けを創る場合もある。衝動を生み出す空間づくりだ。
自然をアートの力と建物の力で演出する。最近ではものづくりの力を掛け合わせる取り組みもある。
ここに行きたい。思わず身体が動いてしまう感動を生んでいく。統一感のある異次元の世界だ。
人が人を呼び、いつの間にか誰もがいつかは訪ねたい場所となる。みんなの文化になる。
会社の活動も文化だ。ブランディングやパーパスといった経営手法も実は文化づくりだ。
ブランディングは、その企業が生み出したい世界観で生活者を魅了する。ファンづくりだ。
パーパスは、自社の存在意義を言語化して、社員全員でひとつの目標に向かっていく文化だ。
日々の暮らしの中に意味を持たせる。社会に発信する何かを育む。文化は日常の中にある。