思った事を、言葉に残す癖をつけようと思ったのはいつからだろうか。
なんとなく思っているのと、文章にしてみるのでは大きく違うからだ。
文字に落とそうと思うと、足りないピースがたくさん見えてくる。
話のまとまりやそう思った理由がかなり曖昧なまま頭の中に存在するのに気づく。
執筆の依頼を断らなくなってからもう10年くらいになる。何字書いてきただろうか。
プロジェクトに忙殺されている頃でもなんとか時間を捻出して頑張ってきた。
その甲斐もあってか、だいぶ書くスピードが早くなった。1000字30分まではいける。
自分ではよくわからないが、読み手の感覚も少しずつ捉えられている気がしている。
この文章を書いたら、読み手の頭の中で何を思うか。それを踏まえて文章を書いている。
もちろん、読み手は多様ですべての問題意識など掴みようがないが、努力はしている。
でも、何か不思議なことが頭に思い付いたときには、それを伝えるのはとても厄介だ。
今ある常識とは少し違うこと、切り開きたい未来などは、伝え方がとても難しい。
新たなロジックを組み立て、そのロジックが心地よい状態にしなければならない。
ツッコミどころを残してしまうと、その部分だけがクローズアップされ一人歩きする。
今の世界、一度誤解を生んでしまうと、その誤解を解くのにすごい時間が掛かる。
故に、全てポジティブな表現で、「こうしたい」を中心に話を組み立てている。
最近は月に30000字くらいコンスタントに書いている。振り返るとすごい量だ。
ただ、日々の習慣にしているので、そこまでの大変さはない。慣れというのは凄い。
自分の書いた文章をたまに見直す。その時の自分と今の自分の位置関係が見えてくる。
根っこは同じだが、きづきもある。まだまだしばらく続けてみたいと考えている。