リターンライダー

コロナ禍もあり、パーソナルな移動手段が改めて見直されている。車やバイクだ。
特定少数との移動ができるのが魅力だ。ソロで使えばパーソナル空間として使える。
買い物の足としても便利だし、気晴らしのドライブでみる景色は非日常をくれる。
車離れ、もっと昔のバイク離れから一周回って、もう一度「小波」がきそうな勢いだ。

自分自身、車とは一度も離れたことのない付き合いだ。19歳で免許を取ってからだいぶ経つ。
車を持ったのは20歳。感動は今でも忘れない。その後、操る難しさと楽しさを味わった。
オートマにも何台か乗ったが、気持ちが上がらない自分がいた。なので今はマニュアルしばりだ。
既にマニュアルは加速性能でオートマに劣るが、それでも操作を続けたいとこだわっている。

バイクを初めて持ったのは、高校生の時だ。当時、イケてるバイクと言われたギア付きの50ccだ。
倒したり、転んだり、色々あった。しばらく乗っていたが、車に興味を奪われて乗らなくなった。
大学院の頃、仲間の誘いで中型免許を取ることにした。125ccのオフロードバイクを買った。
高速は乗れないが、排気量の大きさを改めて感じた覚えがある。その後はネイキッドの400ccだった。

社会人になってからは、再び車だけになった。いわゆる激務でバイクの存在すら忘れていた。
週末など時間を見つけては、車に乗っていたが、バイクからはその後の20年くらいの間、離れていた。
40歳後半になり、自分で時間をマネージできるようになっていたある時、バイクに気持ちが戻った。
伏線もあった。ドイツに赴任をしている間に、ドイツで中型から大型免許への更新ができたのだ。

久しぶりに買ったバイクは800ccだ。おっかなびっくりでしばらく、合計では4年くらい乗った。
特殊なバイクだったこともあり、京都に会社を作ったタイミングで売却して街乗り用の110ccにした。
どちらのバイクでも、風を感じる清々しさを感じてきたが、今度は遠乗りをしたくなってきた。
京都なら淡路島、琵琶湖、足を伸ばせば四国まで行ける。ゆったり乗れるアメリカンに乗ってみたい。