能力拡張とその使い方

Augmented Reality、オーグメンテッド・ リアリティ。日本語では拡張現実という言葉だ。
コンピューター情報を付加して現実の情報を実態よりも強化・増強して人間に提供することを指す。
いま、その場にあると役立つ情報を察して、即座に、しかも目の前の空間の中に違和感なく届ける。
予め様々な検索可能な情報を準備しておき、人の会話や表情の変化をトリガーに情報を届けるのだ。

こんな能力拡張は、高難易度と感じるだろう。蓄積すべき情報も、タイミングを図るトリガーもだ。
確かにこれをセンサーやAIの力を駆使して今すぐ始めろと言われても困難だ。技術は未成熟だ。
でも、本質的にやりたいことは、自らの能力を拡張することなので、色々やり方はあると思う。
その中でも有望だと思うのは、まずはセンサーやAIに頼らず、人に頼ることだと考えている。

例えば、お店を1人で切り盛りしているとしよう。店を開けている限り店を離れることはできない。
お客さんが頻繁に来ようが、誰も来まいが、店番をしなければならない。隙間時間だらけだ。
別に、隙間時間もその店を繁盛させる仕掛けを考えるのに使っていればもちろん、問題はない。
でも、集中して考えるにはあまり適さない環境かもしれない。そして、その時間に売上はない。

では、あたかも店にいる状況を残しながら、隙間時間に外に出ていけたらどうだろうか。
スマホとマイク付きイヤホンを持って、店にはカメラ付きの「可愛い」ぬいぐるみを置いておく。
店に来た人は、そのぬいぐるみに興味がそそられる。喋る!、動く!、挨拶をする!、やばい!
すぐに、ぬいぐるみの頭がいいと気づく。おそらく写真も撮られSNSなどでも話題にできるだろう。

外に出て行った店の人の目的が配達だったらどうだろうか。隙間時間に売上が上がるはずだ。
配達をしながら、店に来た人にも対応できる。配達先でも店の中を見せてあげることができる。
能力拡張がまさに今すぐ実現できそうな気がする。行動してみるだけで、その効果も体感できる。
大事なのは、自分や仲間の能力を高め、お客様により沢山の価値を届ける事だ。収益も付いてくる。