表現力。

コンサルティングをやっている時、しかも若かりし時、言われたことがある。
論理的に考えるのは当たり前。そのあとがとても大事だ。伝えるステップだ。
伝えるも簡単ではない。伝えたという状況は詳しく見ると、相手に言葉を投げた状態だ。
キャッチボールと同じで、それを受け取った、耳で聞き取ったかどうかは別だ。

さらに、聞き取ったとしても、単純に耳に入った場合と、意味を意識した場合とがある。
もちろん、単純に耳に入っただけであれば、何か言っていたね。こんな程度の印象だ。
意味を意識した場合に初めて、何を言っていたのかを考えてくれたことになる。
でも、ここまで来たからといって、意味が届いたかどうかはわからないのが実情だ。

この先の段階は、内容を理解したというステップになる。ただ、一度で伝わることはなかなかない。
質問が来ない場合、相槌を打っていない場合は、おそらく聞き流されたということだ。
対話が始まって初めて、互いの理解の確認が始まる。相手が自らの解釈が正しいかを試してくる。
ここに来て、ようやく伝わった、中身を理解してもらえた。という状況が生まれるのだ。

この状況を常に生み出すのはなかなか難しい。相手の注意をひく、そして興味を引く。
出だしの表現力が必要なのだ。相手の理解度に応じて、前段を組み立てないといけない。
最初から本題に入ってもスルーされてしまうことは多々ある。ジャブがいる場合が多い。
表情だったり、抑揚だったり、楽しく話すこと、シンプルに話すことがとても大事だ。

複数の登場人物に感情移入して、一人二役、一人三役などにトライするのも悪くない。
もちろん、文字の少ないパワポのチャート、短いインパクトのある動画なども効果的だ。
起承転結のストーリー、サプライズのある展開。このあたりがあると最後まで聞いてくれる。
相手から、要はこういうことね。面白いね。こんな反応があったらなかなかの表現力だったはずだ。