自動車の変遷。

はじめて車に乗った記憶があるのは、半世紀前くらいだったと思う。
車種はカローラだったように思う。扉が開いて乗り込めてビューンと走る。
目線が窓枠よりも下にあったので、車からは空がいっぱい見えていたと思う。
シートベルトを締めるという習慣もなく、道も悪かったのでとても揺れていた。

ラジオはあったと思う。音は悪かったがドライブを盛り上げてくれていたと思う。
夜のドライブは少し怖かった。ヘッドライトが暗い。雨など降ると前が前がとても見ずらい。
でも、いつ自分も運転できるのだろうかと思いながら、ワクワクしていた。
乗り物がとても好きだったと思う。実際に乗るのはバイクが最初で16歳、車は18歳だった。

一番最初の車はデザインが素敵だった。リトラクタブルヘッドライト。パカパカ目が開く。
車の形が変わるというのはなんとも自慢の種だった。とりあえず昼でもパカパカした。
もう一つのこだわりはマニュアル車だ。キビキビ走るし、当時はオートマより燃費も良かった。
誰かを乗せて、シフトチェンジをスムーズにできると、密かに満足感を味わっていた。

その頃はカーオーディオのドレスアップだ。ウィンカーと連動して光るスピーカーを付けていた。
ガソリン添加剤でパワーアップを図るとか、エンジン制御のECUのチューニングというのもあった。
マフラーをいじる。シャコタンにする。エアロパーツをつけるなど、買った後の楽しみも多かった。
走行中にフロントガラスの雨をワイパーなしで弾くというコーティング剤は驚きだった。

そのあとは、なんといってもナビゲーション。道を星に聞けるなんてなんと凄いと夢中になった。
でも、後々、道を全然覚えられなくなったという自分の能力の退化を感じることになった。
そのあとは、ハイパワー、内外装の高級化が進んだと思う。そして運転支援がいまは全盛期だ。
スマホとも繋がった。一部では自動運転だ。まだまだ進化を楽しみたいし、進化をさせてみたい。