令和6年。

早くも1月も後半に入った。今日からブログも再始動。少し遅めの明けましておめでとうだ。
振り返ると、昨年も例年通り、走り続けていたような気がする。あっという間に1年が過ぎた。
今年も年初からインドネシア出張。例年よりも少し慌しかった。とても有難い事だと思う。
文化振興に携わるようになってもうすぐ4年、少しこれからの向き合い方を考えてみたい。

これまではとても広く文化を見渡していたと思う。色々な景色を見るのに注力してきた感じた。
もちろん、細かなところにも注意を払ったが、深く深く入っていくことは無かったと思う。
時間的な制約があるということもあるが、文化の景色を捉えたかったからだ。型と言ってもいい。
大きな絵柄や構図が見えてこないと、どうしても対処療法になる。それを避けたかったのだ。

今年は広く見るだけでなく、じっくりと深く深く入っていくことにも挑戦したいと思う。
景色を捉えるのはかなり上手くなった。型も幾つも理解した。今度は深さを感じるための行動がいる。
文化の空間に浸る。ぐっと中に入る。担い手との対話を重ねる。自分でも試しにやってみる。
文化を自らの手で育むことへの挑戦になると思っている。簡単なことから始めてみる。

そういえば、昨年の暮れギリギリに新しい法人の登記が完了した。志を持ってアーツを育む会社だ。
非営利法人なので、収益ではなくアーツで社会に賑わいをどのくらい生めたかどうかが成果の尺度だ。
日本のアーツを育みたいという人を集めては仲間に加える。そんな形で始まった面白会社だ。
メンバーは構想をぶち上げ自ら進む変人ばかり。それぞれの個性に富んだ取り組みになると思う。

私個人だけではなく、きづきアーキテクトもこの法人の仲間の一人になる。どんどん増やしていく。
あ、ちなみにアーツとは、地域における芸術、工芸、食文化、建築、国土の総体だ。
これからの日本が最も大事にしていくべき、日本の誇る文化資本。これを暮らしの中に息づかせる。
豊かで美しい地域社会を創造する。こんな目的、いや志を持って進む第一歩の年にしたいと思う。