集中する。

色々なことを並行で進める。ここぞというところで全力を使って勝負をかける。
これには集中力がとても必要になる。以前は、色々なテーマを同時に考えることもあった。
40代半ばからは、短い時間に集中して1つのことをやる。完了後にテーマを変えるようになった。
より深く考えるようになったのか、最近はこのやり方が自分でも気に入っていると思う。

集中の仕方も変わってきた。以前はヘッドフォンからの音楽を聞きながら机に向かっていた。
周りから遮断して自分だけのハイの世界を作ろうとしていた。音楽は聴いているようで聴いていない。
手書きで何十枚も殴り書きをしていく。テーマ毎に印をつけながらどんどん書き溜めていく。
怒涛のように書きまくって、書く速度が鈍ったら、書いた紙を見返していく。構造化するのだ。

30-40枚の紙を数枚まで圧縮する。要するにこういうことだというレベルまでまとめてみる。
すると、考えが及んでいない部分が浮き出てくる。テーマ毎に深いもの、浅いものが見えてくる。
そこまできたら、また殴り書きを再び始める。頭が回っているうちは、書けるだけ続ける。
止まったらまとめる作業だ。この繰り返しを4-5回やると、テーマ別のゴールの姿が見えてくる。

最近では、一つを深掘り、その枝葉を広げている。テーマを括っている。別のテーマには移らない。
たくさんの木を作るのではなく、大木を作ろうとしているのだろうか。くっつけるのが癖だ。
また、ヘッドフォンからの音楽はない。歩きながら、景色を五感で感じながら考えることが増えた。
その際、集中はできるのだが、考えて取りまとめたことを後で再現するのが困る時がある。

やはりメモの力は大きいのだと感じている。でも、シンプルに研ぎ澄ますにはメモなしもありだ。
大事なことは意外と少ない。メモに頼らないと大事なことだけが記憶に残るので悪くない。
どんな視野で観れているか、向きは揃っているか。頭の中でそんなことを常に考えている。
集中して世界観がまとまり、そこに具体まで整うと、とても楽しい。病みつきになりそうだ。