共通の目的を持って買い合う。

地球規模での共通の目的は、少なくとも2つあるような気がしている。
SDGsとカーボンニュートラルだ。共に、地球で暮らす以上、不可欠なものだ。
SDGsは17の目標があるが、個々人の認識は目標ごとに異なるかもしれない。
とはいえ、どの目標も間違いなく本質的な価値であり、実現したい内容だ。

一方、カーボンニュートラルはこの5年で大きく認識が変わってきたと思う。
経済的には投資家のスタンスによるところも大きいが、自然の変調を実感するようになった。
温暖化や異常気象。明らかに過去の記録を悪い方に塗り替えることが多発していると思う。
そんな中、会社という組織を超えて、個々人が日常の生活で脱炭素を意識するようになった。

今すぐに自分ができることを探すようになり、小さな活動の積み重ねが生まれつつある。
でも、より大きな活動にするためには、誰もが活用しやすいサービスがたくさん必要だ。
ある会社や個人が生み出した新たな脱炭素のサービス。それらをみんなが活用する。
みんながそれぞれの創意工夫でサービスを生み出せば、それらもみんなで活用する。

小さな活動の積み重ねは数が増え、さらに活動の大きさも大きくなっていくと思う。
全員が多様な脱炭素のサービスを生み出し、それぞれを全員が活用していく。
当たり前だが、こうなるとカーボンニュートラルに加速度的に近づいていけるようになる。
しっかりと「売り買い」を、「買い合い」を進めていけば、経済循環が回るのは間違いない。

大きな目標に向かって、みんなで一丸となって進めていく。こんな場合は「買い合う」がやりやすい。
大きな目標の実現のためにできるアプローチが多様である場合も「買い合う」は成立しやすい。
多様なアプローチが集まり、一人一人の貢献が束になることで、大きな目標が実現できるからだ。
企業経営で注目されているパーパス経営。これも共通の目的だ。買い合うの実践の場かもしれない。