新米と文化。

最近は日本全国、色々な場所に出向いている。それぞれの文化に触れている。
その中で、常に大事な存在が食文化だ。その中でも日本ならでははやはりお米だ。
ちょうど、新米の季節なので、道の駅や物産展に行くと、色々な品種のお米に出会える。
その中から、小さなお米をジャケ買いで選んで購入するのが最近の楽しみだ。

お米を買ったからといって料理をするわけではない。できるのは炊飯器で炊くまでだ。
新調しようかとも思っているが、いまはかなり年季の入ったものを使っている。
水の量はメーカーの推奨通りにしている。量が少ないので30分程度で炊き上がる。
やはり新米だけあって、キラキラとふっくらしたご飯に仕上がる。美味しそうだ。

多めに炊いた時は、炊き立てを冷凍するようにしている。そうすると、美味しさが続く。
料理はしないので、はじめは、惣菜を買ってきておかずした。でも最近はやめた。
それに変えて、土地土地のご飯のお供を一緒に買うようになった。たくさん売っている。
梅干し、高菜、明太子、蒲鉾、味噌、お茶、海苔。最近調達したものだ。そのまま食卓にあがる。

炊き立てのご飯と、これらのご飯のお供の相性はとても良い。両方を味わえる。
しかも料理の手間要らずだ。食べる時は、これは九州と四国と北海道の融合だ。
そんなことを思いながら、その土地の文化を少し思い出す。記憶を繋ぐうまい仕組みだ。
もう一度買いたい。買い損ねたあのお供を買いに行こう。そんな気持ちになる。

期せずして、家でもご飯を食べるようになった。朝ごはんな感じのランチか、ディナーだ。
感じたことは、やはり、こうした食事は「飽きない」ということだ。身体にあっている。
日本人が健康に生きていくためにとても大事な要素なのだと実感する。
全国を回りながら、土地土地の食文化を持ち帰り、余韻に浸る体験を続けたいと思う。