若い力

最近、20代、30代の若者と話す機会が増えている。それも強い意志のある若者だ。
これまでも、いわゆる新卒といった若者とは数多く出会ってきたが、かなり異なる。
少しやんちゃな若者や、特定の能力で尖っている若者だ。見ていて応援したくなる。
こんな若者たちが日本にたくさんいるんだと、発信したくなる。世界に通じると思う。

人は経験や学びの中で何かを掴んでいく。コンサルタントは経験を加速できた。
大企業の課長、部長、役員になって初めて経験できることを、若いうちから経験できる。
視野が広がり、社会の構造を理解できる。その中で、様々な挑戦をしてきたと思う。
でも、強い意志のある若者は、これとはかなり異なる。今あることを前提にしていない。

自分の頭や心の中に生まれたことを、まず試している。そこから社会の反応を見ている。
さらに、試すスピードが異常だ。毎日毎日、小さいことから大きいことまで何個も試している。
失敗とか成功とかの概念はあまりないのかもしれない。それぞれがどこかで繋がっている。
試したことが別の試すことで活きる。ずっと続けているので、毎日何かしらの成功が生まれる。

このプロセスを通じて、異常なほど経験が加速していく。10年前とは桁が変わりそうだ。
インターネットがあり、情報ならいくらでも手に入る。積み重ねる経験から目利き力も高まる。
でも、最も重要なことは人を惹きつける力だと思う。こいつは面白いなと思わせる力だ。
少しの危なっかしさなど、カバーしたくなる。尖った能力を発揮してくれさえすればいいと思う。

応援の輪が広がり、これまでの世界で経験を積んできた50代、60代の力をどんどん取り込む。
それぞれの力が絡み合い、全く新しい、でも社会に受け入れられる世界観が生み出されていくのだ。
あちこちで同時並行的に起こっている。触媒でもなんでもいい。全てと関わる熱量を持ち続けたい。
これからの数年は頑張る応援者。そのあとは、その経験を活かして優しい社会を作っていこうと思う。