駅に隣接している高層のホテルに泊まった。50階くらいの建物で今は41階だ。
東京ではないので、周囲には高い建物はほとんどない。海まで見渡せる。
目の錯覚かもしれないが、地球の丸さを感じる。遠くになるほど地平線が下がる。
普段の日常生活ではまったく存在しない感覚になる。色々なものを見渡せている感覚だ。
望遠鏡があったら楽しいだろうと、すぐに思った。陸で動いている車や人の動きが分かる。
カーナビの画面と同じように道を辿ることもやってみた。道が真っ直ぐでないことが分かる。
これだけ視界が広がっていたら、なんでもできるような気になるが、そうもいかない。
残念ながら人は1ヶ所に集中してしまうと、その他の場所が見られなくなるからだ。
もちろん、移動せずとも瞬時に見る場所を変えることができるので、機動性は上がる。
でもやはり同時に多数の場所を見ることは難しい。そこで登場するのがセンサーだ。
人の目の代わりにセンサーをたくさん設置すれば、無数の場所を見続けることができる。
さらにAIを使えば、「特定の状態」や「特定状態からはずれた状態」を自動抽出できる。
つまり、視野に入ったすべての場所に対して、ありたい状態を設定しそれからのずれをみれるのだ。
例えば、渋滞をしない、事故が放置されない、街並みが綺麗、子供に優しいなどがありたい状態だ。
陸とリアルタイムに繋がれば、瞬時に解消されるもの、街の整備と共にゆっくり改善するものがある。
カメラからどんなデータをとり、何をAIにモニタリングさせるかだけを人間が考えればいい。
IoTやAIは、地球を丸く見る力だと思う。見るだけでなく、人の五感に拡張してもよい。
無数のものを俯瞰して捉える能力だ。人間の能力を補完、拡張してくれる優れものだ。
陸に立つ自分の世界観から踏み出して、ドローンの視点、人工衛星の視点を持ってみる。
逆にミクロでもいい。そうすれば、能動的にIoTやAIと向き合い活用することができると思う。