社会に貢献する仕事

以前よりも増して、仕事の中身にこだわりを持つ人が増えているような気がする。
最近よく、数をこなして大きな売り上げるを得ることに、違和感を持っている人にも出会う。
特に、類似の商品やサービスがあり、価格の安さが大きな購買要因になる場合だ。
数をこなすには一件にあまり手が掛けられない。仕事の質がどうしても落ちてしまう。

こうした場合、残念なことに、供給側と需要側の双方に小さなストレスが溜まっていく。
なんか気持ちが晴れない。ありがとうにあまり触れられていない。イライラする。
もっとできることがあると感じていても、忙しさの中でどんどんタイミングを失っていく。
いつのまにか、ただただ同じことを繰り返す毎日に慣れきってしまうことすらある。

こうした日常に、こんなんじゃだめだ!と考える人が増えているというのが実感だ。
1つひとつの仕事を大事に、付加価値を上げていく。もっと達成感を得たい。
そのためには、自分一人ではなく、色々な人と一緒にやるのがいい。その方が楽しい。
こんな感覚も多くなっている。異なる得意技を組み合わせれば付加価値は上がると考えている。

以前より、特定個人だけを向いた商品やサービスの有効性も減っているように感じる。
単に誰かが満足すればいいではなく、その誰かが生活する日常や社会を豊かにすることが大事だ。
まわりの人それぞれに小さなイライラが溜まるのではなく、小さな喜びが溜まる感じだ。
小さな喜びが連鎖する、双方向で行き交う。こんな状態をつくることが理想なのだと思う。

資本主義社会。どうしてもいくら稼いだ、どれだけ利益を上げたか、という物差しが強い。
手っ取り早いのは、すでにある市場でシェアを取りまくることだ。消耗戦だが成長はできる。
でもそろそろ限界に近づいている気がする。もうこれ以上付加価値を減らすのはやめたい。
より高い付加価値により高いお金を払う。お金は貯めるのではなく回す。こんな社会を作りたい。