低速モビリティを買った。

道路交通法の改正もあってか、どんどん新しい低速モビリティが増えてきた。
ボードの形をしたもの、自転車の形をしたもの、街の中でもだいぶ見かけるようになった。
シェアリングステーションもでき、旅先での自由な移動の選択肢が広がった。
電動自転車と比べてだいぶ楽になる。ヘルメットが不要なものもあるので、使い勝手はいい。

とはいえ、同時に事故の話も伝わってくる。歩行者との接触事故がだいぶ増えてきた。
車との事故はまだあまり聞かないが、体を防御するものはないので、あったら大変だ。
自分以外の歩行者、自動車、二輪車などを含めた全体としての交通システムへの理解がいる。
全体の中で自分はこういう立ち位置だ。これをわかって運転するだけでもだいぶ良いと思う。

免許がなくても乗れるのはいいが、そのあたりの知恵を誰かが授けなければならない。
もちろん、譲り合いの感覚も大事になる。基本的には小さく遅いものが優先だ。
見通せないところは、不測の事態への対処ができる構えが必要となる。一度学べばわかると思う。
せっかくの新しいモビリティ。規制緩和。事故ばかりで使えなくなったら元も子もない。

モビリティに乗る1人ひとりが意識を高く持って、自由にかつ安全に活用していきたいものだ。
そんなことを考えていた時に、ある低速モビリティに出会った。2.9kgととても軽い。
大きさもA4のノートサイズだ。超小型のインホイールモーターが時速10kmを生み出す。
航続距離は7kmと少し短い感じもするが、街中の移動には十分な気もする。

ハンドルもブレーキもない。基本の操作は重心移動だ。どんな具合か早く試したい。
これまでのモビリティと違って、電車やバスへの持ち込みも自由自在だ。
シェアリングにしてもステーションの場所を取らないが、利用より所有な感じだ。
思わず購入してしまった。桜の咲く街並みを新たなモビリティで流してみたい。