くるま好きだからか、この言葉を聞くと、「意のままに操れる車」となってしまう。
路の狙ったところを、路面に吸い付くように走り抜けていく。コーナリングの動きだ。
ハンドルは切っただけ曲がり、ブレーキはタッチがいい。アクセルは素早く反応する。
軽く小さいスポーツカーは素敵だ。ひらりひらりとワインディングを駆け抜けていける。
電動アシスト自転車も意のままに操れる道具だと思う。インターフェースが良い。
これまでの自転車と同じように漕ぐだけで、最大2倍のアシストをしてくれる。
迷いもなく、辛くなった時に、しっかりと助けてくれる。2倍のアシストも良い塩梅だ。
身体に染み付いた動きを捕まえて、増幅するというやり方がしっくりくるのだと思う。
電動キックボードやパーソナルモビリティは、バイクに乗っていれば違和感は少ない。
でも、スロットルの微調整は慣れるまでなかなか難しい。特に電動車はピーキーになりがちだ。
思いもよらない力が瞬時に発揮されることがある。でも動いてからの加速は逆に悪い。
モーターの特性だと思うが、エンジン車からの乗り換えだと、始めだけか、、、となる。
ロボットは操り方を考えるフェーズだ。SFの世界では機敏な動きをするが操作は難しそうだ。
なにせ、視覚、触覚はたくさんある。これらのフィードバックを多数の関節にフィードバックする。
人間自体は、操作しているというより、勝手に連動しているに近い。経験から学習して動かす。
違和感のない動きを実現するには、人の動作のメカニズムを解き明かす必要があるのかもしれない。
ロボットが持つ道具はどうだろうか。これはもっと考えないで直感で使えるのがいい。
なにせ、ロボットを操作するだけでも大変なのに、ロボットが操作する道具まで操作が必要だからだ。
まあ、人工知能を使えば、操作は要らなくなるのかもだが、そうなると意のままにかどうかは怪しい。
人間はこれからも沢山の道具を使う。意のままに操るのは楽しい。どう付き合うべきか考えてみたい。