強みと独自性の言語化

立ち上げた会社の名前は「きづきアーキテクト」。きづきを築く会社を目指している。
きづきの種類にはいろいろある。自分たちの強みや独自性にきづくこと。これも対象だ。
当たり前にやっていること、日常に溶け込んでいることは、強みと感じていないことが多い。
一方で、それを受け取る側では、強みと感じていることがある。だからリピートしている。

問題なのはそれが言語化されていないこと。残念だが受け取る側でも提供する側でもされていかない。
提供する側では、結果のみが報告・管理され、強みや独自性が活きた場面は周囲に伝わることがない。
顧客に話を聞いても、本当によくやってくれる、アイディアをくれるなど抽象的な言葉で表現される。
でも、組織の中でしっかりと深堀りすれば、自らが強みや独自性と感じれる表現にできるはずだ。

既存顧客は日々の業務の中で確実に言葉を通じて伝えていくことができる。リピート客も同様だ。
でも一緒に働いたことがない新規顧客に対しては、言葉や図など何かがない限り伝えられない。
あったとしても、それが自社ならではのこだわりや深堀りなしには、一般論に聞こえてしまう。
業務で顧客から「面白い」「なるほど」などと言われた様々なシーンを巧く切り出すことが大事だ。

一方で、「あの一流企業との付き合いが深い」を強みとして打ち出す場合にも良く出くわす。
確かにあの企業と長く付き合っているのであれば間違いない。こんな気持ちになるのはわかる。
でも、そんな企業であれば取引先はいくらでもあるので、それは強みではあっても独自性ではない。
やはり、顧客を唸らせたシーンを沢山見つけて、少しだけ抽象度をあげた表現に仕立てるのが必要だ。

こうすると、別のメリットも生まれる。非開示が求められる取引からもなるほどや強みを抽出できる。
プロジェクトベースで動いている業務においても、プロジェクト間で経験を共有することができる。
それぞれの人材が今後の業務に使える技をどんどん貯めていくことができるのだ。発想力が上がる。
強みを象徴する言葉とその強みを活用した具体例をセットにできれば、人材の加速成長が実現できる。