社会インフラのもつ特徴

電気、ガス、水道は、社会インフラの代表と言って良い存在だ。人が生きる上で不可欠なものだ。
道路や鉄道などの交通サービス、宅配便や引っ越しなどの物流サービスも便利な社会サービスだ。
電話やネットなどの通信サービスももちろんインフラだ。特にネットはNo.1の存在に届く勢いだ。
まだまだたくさんあると思うが、これらに共通するのは、目的こそ多様だが誰もが使うことだ。

電気は、照明、洗濯機、冷蔵庫、PCなど、様々な電気製品を動かす。最近では車が注目されている。
ガスは、熱量があるからか、料理や暖房、湯沸器に使われる。比較的用途が限られているインフラだ。
水道は、飲水、料理、風呂、洗濯、トイレなど用途が多岐に亘る。中でも飲水は欠くことができない。
こう見ると、確かに誰もが使うし、用途も広がっている。インフラは社会にとって不可欠な存在だ。

ネットはどうだろうか。30年前にはほぼ存在していなかった。雑誌や書籍、電話があっただけだ。
それが、現代では様々なアプリケーションがネット上にのっかり、様々な人が便益を受けている。
もちろん、電気というインフラがなければ存在し得ないインフラだが、今や存在感が圧倒的だ。
それもそのはず、人々の創意工夫を促し、事業を生み出すインフラとしても機能しているからだ。

既に、ネットという社会インフラを使う目的は、当初の想定を大きく超えている。極めて多様だ。
事業を興す上で重要な「人とつながる」というベース機能として成立し、様々な人が活用している。
AndroidやAppleといったアプリマーケットの運営者は、使い易い場を用意して、大きく稼いでいる。
電気、ガス、水道といったレベルとは異なる次元でのインフラ収益を生み出しはじめているようだ。

誰にとっても使いやすい。誰もが使いたくなる。用途が多ければより多くの人が活用できる。
創意工夫を促せればなお良い。これをこう使えば、こんな価値が生める。個人でも事業が始められる。
ネットの覇者の社会インフラの上にのる新たな社会インフラ、成長するインフラとはなんだろうか。
リアルの世界で、より多くの人を惹きつける、豊かな気持ちにするインフラをつくってみたい。