日本の大きな問題の1つに少子高齢化がある。当たり前だがその結果人口減少も進んでいる。
人生100年時代、60歳が高齢者かどうかは意見はあると思うが、平均年齢は上がっている。
このままでは、社会活動を支える世代の割合が少しずつ減っていく。そんな危機感がある。
安心して暮らせる環境と共に移民を受け入れ、社会活動を支えてもらおうなどの議論もある。
移民自体の存在は異なる文化との交流をもたらすので、焦らずに進めていきたいと思う。
でも、労働人口不足の解消を主目的に移民を導入するというのは、少し違和感がある。
戦力はまだまだある。企業に勤めていた方は、歳を重ねても働き続けることができる。
働ける時間は少し減ると思うが、柔軟に経験に基づいた方法論を生かせば凄い戦力だ。
既に定年延長などが始まっているが、働き続けることでかなりの労働人口が確保できる。
まだまだ手はある。そもそも働きたくても働けない人も多い。諦めている人も多い。
なんらかのハンディキャップを抱えている場合だ。身体的なもの、精神的なものの両方ある。
こうした人にもぜひ社会に出て活動して欲しいと感じている。そうだデジタルを使おう。
工場ではIoTで製造設備のモニタリングが始まっている。デジタルの耳や目が生まれている。
ロボットはデジタルの手や足だ。AIは自分の考えや感覚を移植できる。アバターもある。
こうしたデジタル技術を使えば、ハンディキャップの多くは無くすことができるだろう。
SFで馴染んできたサイボーグだ。もっと進めば攻殻機動隊の世界へと入り込んでいく。
直近、デジタル技術はそこまで進化していない。仮にフルスペックでできたとしても超高価となる。
でも仕事自体を新たにうまくデザインすれば、今すぐにでも働ける人を増やすことができると思う。
先日、来訪したお客さんを遠隔操作の分身ロボットが接客をしてくれるカフェが東京でオープンした。
ここには大きな可能性を感じる。世界にも類をみない活動だ。真剣に向き合っていこうと思う。